川崎市麻生区の内科/医療法人きむら内科クリニック

きむら内科クリニック
お問い合せはこちら TEL:044-981-6617info@kimura-naika-clinic.jp
〒215-0025 神奈川県川崎市麻生区五力田2-14-6
診療時間:月・火・木・金8:45~12:00 14:00~18:00
土8:30~12:00
勤務医師対談
循環器内科外来
呼吸器内科外来
糖尿病外来
睡眠時無呼吸外来
禁煙外来
水素療法
相談外来
コラム
健康長寿について
遠隔操作/スマホ通院
オンライン診療予約
アプリ利用マニュアル(PDF)
きむら内科クリニック医師 本音トーク!
院長 木村謙介(左)
北海道大学医学部卒
慶應義塾大学医学部循環器内科専任講師を経て、「心身両面を癒す新しい医療」を確立するため、2012年 きむら内科クリニックを開院。慶應義塾大学循環器内科非常勤講師。
非常勤医師 大野洋平(中央)
(月曜 午後担当)
慶応義塾大学医学部卒
現在、東海大学医学部循環器内科講師。
弁膜症カテーテル治療の指導者として全国に普及活動を行っている。
非常勤医師(前任)守山英則(右)
(金曜 午後担当)
慶応義塾大学医学部卒
慶応義塾大学病院などで内科全領域の診療に携わる。指導医を経て、現在同大学病院で世界最先端の臨床と研究の双方に力を注ぐ。
木村院長 (以下 木村)
今日は当院の先生達の本音に迫る対談を企画してみました。
担当医師の人柄を深く知って頂くことで、患者様には、より安心して診療を受けて頂けるかと思います。

僕と大野先生は、約15年前、栃木県済生会宇都宮病院で同僚として働いて以来の付き合いです。
その後も、僕が慶應病院で病棟医長をしているときに、彼が病棟チーフとして共に働く機会があり、深い縁があります。同じ循環器医としては先輩・後輩ですが、昔から互いに刺激し合い、時には煽られたり(笑)しながら、成長してきた感じがあるけど、大野先生はどうですか?

大野
大袈裟じゃなく、今、心から仕事を楽しんで行わせて頂けているのは、院長との出会いがきっかけになったんです。
当時はとにかく全てを吸収したい!という気持ちでがむしゃらに色々な経験をしてきましたが、何があろうと患者様のことを第一に思う、医師としての在り方を教えて頂きました。「きむら内科クリニックで働かせてください!」とお願いしたのも、実は自分からなんです。
僕は、現在、カテーテル治療の指導や講演で全国から呼んで頂くことも多く、なかなか忙しい毎日ではありますが、きむら内科クリニックに勤務している時間は自分にとって癒しなんです。落ち着いて患者さんのお話にじっくりと耳を傾ける喜びを感じています。

守山
ここに来て強い印象になったのが、初めてお会いする患者さんの心にスッと入っていかれる院長の姿でした。僕も、そんなふうに患者様に安心して心を開いていただけるように、患者様のお気持ちを第一に考えて診療に当たろうと決意しています。
木村
僕が、宇都宮にいる時に研修医の先生達に対して一貫して伝えていたことは、「常に自分の最高を患者さんに差し出そう!」ということと、「オッケー!ウェルカムの精神」でした。どんなに忙しい時でも、自分の “ご都合” はさて置いて、常に患者さんを笑顔で受け入れる。つまり “究極のサービス精神” を発揮しようと意欲することが大事なんです。
特に、僕たち循環器内科の医師は、“オンコール”といって、夜間に急患で呼び出されることが多い科です。早朝から夜遅くまで外来や病棟、検査などで休む間もなく働いて、当番の日は朝まで急患に備えて待機します。
済生会宇都宮病院は、地域の基幹病院で、夜間もひっきりなしに救急車がやってきて、とにかく忙しく立ち働いています。そんな時にでも、声がかかれば、「『これは、ご縁だ』と思って、爽やかに受け入れよう!」という心意気を皆で共有してやっていました。
そして、忙しい時にこそ大事にしていたのは「提供する医療の質の高さ」でした。
急患として運び込まれた場合などは、患者さんご本人も、ご家族も不安になっています。そういう場合には、「いかにして、安心して頂くか。希望を持って頂くか」という「心意気の質の高さ」が、まずは大事です。
つぎに、的確な検査と診断、カテーテル治療等の「治療の質の高さ」が当然必要です。
そのような「心を癒す面と、肉体を治療する面の、両面における『質の高い医療』」から絶大な信頼が生まれます。
さらに、入院されてから退院されるまでの間は、治療に関して、最新の医療情報にアンテナを張りつつも、決してエビデンスのみを鵜呑みにせず、「その方にとっての最善の治療とは何か」を考え続けることも、医療チームの皆にお願いしました。
―― 医師が寝ている間も、患者様は病気と闘っておられる訳だから、重症な場合は、自分が寝る前に必ず病棟に電話をして、状態を担当看護師と確認し合い、必要な指示を出す。
そして、病状が好転してきたら、病気になったことが、その方の人生が好転する「気付きのチャンス」となるように、機会をみつけては会話を重ねる。
相手に深い関心を抱いて、病気の奥深くに必ず存在する、病気の根本的な原因である、生活習慣や心の傾向性、人間関係や、仕事の重圧などの日常のストレスなどについて、それを丁寧にお聴きして、解決に向けての具体的な方法を患者さんと共に探っていく――。
そこまでやってこそ、真のプロフェッショナルだとお伝えしてきました。
患者様から、「この先生に出会えて良かった」と言われるくらいでは物足りない。
「これ以上の先生はいない!」と言っていただけるほどの信頼関係を患者様との間に築くことを、医療チーム全体の目標にしてきました。
大野
まさに、今の言葉こそが、僕が宇都宮時代に院長から教えていただき、医師としての在り方を決定づけたものでした。
僕が診療の中で最も大切な時間の一つだと考えているのが、患者様への病状説明です。
ある時、病状説明の内容によって、退院後の経過が全く異なることに気が付きました。
特に印象的だったのは、院長の患者さんと、指導医A先生の患者さんの経過の歴然とした違いでした。
院長の患者様は過去に心筋梗塞を起こしたことのある、医学的に重症の方です。
一方、A先生の患者様は、ストレスなどが原因の狭心症と「診断」されていた、医学的にはそこまで重症ではない方でした。
ところが、です! 院長の患者様は、退院後、再入院することなかったのに対して、A先生の患者様は、退院後も狭心症発作を繰り返し、幾度となく入退院を繰り返していたのです。その違いが、まさに「患者様への病状説明」によるものだったのです。
院長が退院前のメッセージとして、「病気と上手に付き合っていきながらも、いかに趣味を楽しんだり、退院後の生活をより豊かなものにしていくか」という前向きな未来志向の話をするのに対して、A先生は、「薬を飲み忘れると『突然死』しますよ!」という脅しのような、非常にネガティブな話をされていたのです。
病状説明後のお二人の患者様の表情の違いは言うまでもありませんでしたね。
「先生に何を言われるだろうか」と、少し不安な表情をしていた患者様の表情がパッと明るく変わる瞬間を見て以来、患者様に限りない関心を抱く姿勢は、現在に至るまで、僕自身の患者様に対する病状説明の根幹となっています。
ただし、このような病状説明をするためには、患者様の病状だけでなく、家族構成、家族との関係、性格、趣味、これまでの人生経験など、患者様について非常に多くのことを知っていないとできないということも分かりました。

木村
もちろん、研修医の先生達の個性はさまざまです。「手先は器用だけれど、会話が苦手」とか、その逆のパターンの人もいます。
しかし「大切なのはただ一点である」と僕は確信しています。
それは、「根底にある患者様への、幸福になって欲しいという熱い思いだけは、決してブレないようにする」ということです。
「患者様のために必要!」という思いがあれば、自分の強みを生かし、弱点を何とか克服して、成長し続けてゆくことができると思うのです。

大野
自分にとっての財産は、「人との出会い」です。
これは患者様に対しても同様です。患者様とのお話、診察など全ての瞬間が、自分にとって、学び・成長のチャンスです。こんなに恵まれた環境はありません。これからも、「人との出会い」を大切にして、一生かけて、常に謙虚に「医学」「人間学」を学んでいきたいと思っています。
また、「人との出会い・学び」と同様に、僕が重要だと考えていることは、「チームプレイの精神」です。医療は決して一人でできるものではありません。多くの同僚・仲間がいて初めて「質の高い医療」を提供できるものだと思っています。
われわれのチームワークによって、一人でも多くの患者様にハッピーになって頂きたいですね!
木村
守山先生は、現在、慶應病院で、臨床や研究に日夜忙しい毎日を送られていると思います。
医師としての情熱がたぎっておられる世代だと思いますが、どのような思いで、患者様に向き合っているのですか?

守山
常に心がけていることは、「初心を忘れない」ということです。医学生、研修医の頃には膨大な知識や技術の壁が立ちはだかっているのですが、「はやく患者さんに向き合って力になりたい」という一心で、毎日妥協せず勉強していました。
忙しくて、心に余裕がなくなったときには、あの時の気持ちを思い出してモチベーションを維持しています。
あとは、「患者さんそれぞれにとって、ベストな診療を提供できる空間を作り上げる」ようにしています。
たとえば、患者様は、お一人ひとり個性が違うので、押し付けるのではなくて、何を求めているのかを引き出して、それを満たすように努めます。
コミュニケーションによって、心が通うことがとても大事ですね。
患者様に心を開いて頂くために、私は自分の素を出すようにしています。自分を偽らないこと。医師にも判らないことはありますから、一生懸命勉強を続ける一方、やはり正直であるように心がけています。
同じ高血圧という疾患を持った患者さんでも、当然、一人一人に個性があり、思っていることや、伝えたいことはそれぞれ違います。
ですから、患者さんが診察室から出るときの表情まで読み取って、「ちゃんと聞きたいことを訊けたか」「疑問が解消されたか」を感じ取り、次の診療に活かすようにしています。

木村
ところで、2016年に入って、僕が医師になってから二十余年間、考え続けてきたことをまとめて、当クリニックの「経営理念」として掲げました。
その中で、クリニックの目標を2つ立てました。
ひとつ目の目標は、「心身両面を癒し、病気を人生成功のチャンスに変える」ということです。
僕は、肉体だけが治っても、病気が真に治癒したとは言い難いと考えています。
肉体だけが治っても、同じ病気が再発したり、別の病気を発症して病院に戻って来られる患者様を数多く診てきた経験から、それを確信しているんです。
実は、病気の根底には「心の傾向性=心のクセ」と言うべきものがあるんですね。この心のクセが、良くない生活習慣の原因につながったり、人間関係の軋轢を生じさせたりします。
そこで、まず、メンタルストレスを取り除き、緊張を解いて、「病気は治るのだ」と安心していただいて、落ち着いて自分を見つめられる状態にすることが大事です。
その上で、「患者様にとって、今一番大切なことは何か」ということを正確につかみ、心をケアして差し上げることがとても重要だと思います。
患者様お一人おひとりに、どれだけ的確な体と心のケアができるかは、「どのくらい相手に関心を抱いているか」「どのくらい本気で幸福になってほしいと思っているか」ということと比例します。
更には、「そもそも、医師としての自分の使命とは何か」というところまで掘り下げないと、「病気を人生成功のチャンスに変える」ことはできませんから、僕もまだまだ研鑽中です。
僕は、診察室で肉体の治療に加えて、このような「心ケア」をとても大切にしているので、問診が長くなりがちです。
患者さんをお待たせして申し訳ないと思っているのですが、時に涙を流して、「重荷がとれてスッキリしました」「頑張る勇気をもらいました」なんていう言葉をかけていただいた時は、「まさに医者冥利に尽きる!」と思うんですよね。
お二人は、そんなご経験をしたことありますか?

大野
はい。最近の事例を紹介させていただきます。
患者様は週三回血液透析を受けていた方でした。心臓超音波検査を行うと、重症の弁膜症でした。高齢で、他の病気もあり、「とても手術できるような状態ではない」状態でした。狭くなった弁を風船で広げるカテーテル治療という方法がありますが、かえって患者様の状態を悪化させることも十分ありえます。
この患者様、入院後、笑顔は一切見せず、様々なことに対して怒りっぽい言動が目立ちました。ただ、娘様たちの非常に強い愛情に支えられていることがよく分かりました。
そこで、十分時間をかけて、病状、治療選択肢、今後どのように人生を過ごしたいか、など色々なお話をしました。当初は、「もう家族に迷惑かけたくないから、何もしないでいい」と言っていた患者様でしたが、次第に態度が変わっていきました。そして、「先生のことを信頼しているので、治療をお願いします!」と言われたのです。
綿密に治療戦略を立て、安全第一で治療に望んだところ、治療は無事成功に終わりました。その後は、驚くべきことに胸の痛みや苦しさといった症状は一切なくなり、現在も元気に通院されております。治療後は、常に笑顔を浮かべ、「先生のおかげでこんなに元気になって、頂いた命を大事にして、みんなに感謝しながら過ごしていきたいと思います」と、毎回外来で仰ってくださるのが、とても印象的です。何より驚いたのは娘様たちのようで、「父のこんな笑顔見たことがない」「本当に先生のおかげです」と何度も感謝していただいて、本当に嬉しかったです。
守山
大学病院で病棟主治医を担当していたときのことです。ある病気で入院されていた患者さんが、偶然脳梗塞を発症し動けなくなってしまいました。緊急で検査や治療を行ったんですが、その直後は食事もできず、これは寝たきりになってしまうかな、と思うような状態でした。
一命をとりとめたとしても、一生ベッドで生活するような、重い後遺症が残りそうでした。
病状をご家族に説明したときの悲痛な表情といったら忘れられないのですが、そのご家族が本当にすごかったんです。すぐに前を向いて、「私たちにできることがあれば何でもしますので、よろしくお願いします。」と強い決意を示してくれたんです。それ以来、決して悲しい表情を見せませんでした。むしろ私の方が勇気づけられて、目が覚める思いでした。それから退院するまでの約2ヶ月間、リハビリに挑むご本人と、毎日寄り添うご家族の姿は本当に素敵でした。発症時にはまったく話ができなかったのに、半年後には簡単な会話までできるようになった! 最初は意識すらなく、手を動かすこともできなかったのですが、退院されてから半年後、車椅子に乗って、病棟に笑顔で元気な姿を見せに来てくれたときには、何にも代え難い感動を覚えました。「人間のパワーというのは何てすごいんだろう。目標に向かって突き進む姿は何て格好いいんだろう」と心から感じました。
「できる」と信じる者は救われる。努力は報われる。ということを教えていただき、これから、医師として一層精進していこうと誓ったエピソードでした。

木村
ちょっとプライベートな話なのですが、僕の家内が長女を出産した直後に、神経系の超難病を発症して、現在は自宅で介護をしています。娘がまだ幼いので、僕の母に協力してもらいながら、家事や育児をしています。はじめは、そんな生活がとても辛く感じましたし、また、とても悲しく、切ない思いで一杯でした。
でも、時間に耐えるうち、苦しみ、悲しみは、違う姿に変わっていきました。
僕は、昔から「人生にすべて無駄なし」という言葉を座右の銘としてきたのですが、この言葉が、本当に真実なのだと、強く感じるようになったのです。
と言うのは、今、自宅で配偶者やご両親を介護されている患者様がとても多く、その方々の気持が痛いほど分かるようになったんです。
また、子育て中のママの、人に言えない苦労も手に取るように分かるようになりました。
だから、僕自身の経験は、僕の目の前におられる患者様の心を深く理解する上で、とても役立っているんです。
「相手の気持ちに寄り添って、理解して、患者様の病気の奥に潜んでいる『心の問題』を、ともに解決しようと手を差し伸べる」。
これは、守秘義務を持ち、患者様の様々な人間関係や環境などの背景をお聴きすることが出来る、医師の義務ではないかと考えています。
僕は、これを、世界の医療のスタンダードにしたいと、ずっと考えてきました。

大野
宇都宮時代に、院長から薦められて読んだ、除細動器を開発した有名な循環器医師であるバーナード・ラウン先生の著書「医師はなぜ治せないのか」(築地書館・原題 ”The Lost Art of Healing” ) という一冊の本が、医師としての自分のバイブルになりました。
この本の中で、ラウン先生は、冒頭で以下のように記しています。
――― 私は医師になることができて、たいへん名誉に思う。とにかく医師は、最高の演劇(患者様の人生)を最前列に座って観ているようなものだ。―――
まさにこの通りだと思います。
医師になってわずか三年目にして、木村院長と出会い、この良書と出逢わせてくださったことによって、「『心のケア』を通さずして、患者様が最終的にハッピーになることはない」ということを学べたのは、最高の発見の一つでした。
私たち医師は、患者様にとって、とても言い難い、言いたくないような内容にまで踏み込まなければならないことがしばしばあります。いくら診療上重要だと言っても、患者様との良好な信頼関係が築けていなければ、なかなか聞きにくいものです。でも、一度良好な信頼関係が構築できると、患者様は心を開いてくださり、診療が非常にスムーズに進む、ということをよく経験します。ですから、患者様との信頼関係構築のために、僕は「コミュニケーション力」がとても大事だと思っています。これからも、ますます人を思いやる力を磨いてゆこうと思います。
そして、院長の提唱する「『心の医療』を世界のスタンダードにする!」という夢を実現する力になりたいと思っています。

守山
僕にとっても、このクリニックにご縁をいただけたことは、「患者さんの人生までをも手助けしてみたい」という思いを実現するチャンスなので、とても嬉しいことです。
一人ひとりの患者様に真心を込めて診察に当たりたいと思います。

木村
ところで、今日の日本は、超高齢化社会を迎え、老健施設の増設や、介護人数の確保など、様々な課題がありますね。

大野
僕は、大学病院で循環器領域を専門にしていますが、入院患者様の平均年齢は高く、まさにこの問題に直面しています。
院長も常に仰っているように、「身体と心のバランス」をいかに保つか、ということが極めて重要だと思います。「病は気から」と言われるように、心が負のサイクルに入っていってしまうと、それにつられるように身体の調子も崩してしまいます。一方で、身体的苦痛があると、それがイヤになって、心のバランスを崩してしまうこともあります。一度身体と心のバランスを崩してしまうと、元に戻すのは難しいし、時間もかかってしまうケースが多く見受けられます。ですから、いかに「予防」するかが重要だと考えます。
心のバランスを崩してしまう一つの要因として、高齢者の場合は「家族との別れ」があると思います。これは配偶者であったり、子どもであったり、時にペットだったりします。こういったタイミングで、心のバランスを崩さないように、様々なサポートをして差し上げたいと思っています。特に、ご高齢者の二人暮らしで、一人が先立たれると、一気に色々な問題が生じることが少なくありませんね。
木村
そこで、当院は、「『人の役に立とう』という熱い心意気を持つ幸せな高齢者を増やし、日本全体をハッピーにする」という、二つ目の目標を掲げています。
現代の医療は、結局、「長生きさせてなんぼ」的ですよね。人間を機械のように考えていると言うか、何となく臓器を部品のように考えているように感じるんです。
でも、僕は、すべての人にとって、生まれてきたことには意味があり、それぞれに「使命」と言うべきものがあると思うんです。その大小はあるかもしれませんが、その人固有の “人生プロジェクト” みたいなものがあると思うんですよね。
僕は、すべての “人生プロジェクト” が尊いものだと思っているんです。大きいから偉いわけでも、小さいからダメなわけでもない。
その尊い “人生プロジェクト” を全うするために、「今、病気で倒れるべきではない」「今、死ぬべきではない」という時に、しっかりサポートすることが、医療の真の役割だと思うんです。
多くの患者様を診てきて気付いたことがあります。それは、体調の不調を訴えている人の中には、人生の目的や生きがいを見失っている人がとても多いということです。
だから、ここでもまた、患者様に寄り添って、その人の大切な “人生のプロジェクト” を再発見して、もう一度、まわりの人を幸せに出来るようになっていただくことが、超高齢社会を迎える日本全体をハッピーにする方法だと思うんです。
人生の先輩方が、何歳になろうとも、身体は不自由であろうとも、「誰かの役に立とう」という心意気でもって生きていたら、若者たちは心強いし、後に続いて、より良いものを、次の代に遺そうと奮起するはずです。
だから、僕は、「生涯現役」で、齢をとっても人の役に立てる人生を送れるように、世の中を変えていきたい。
齢をとっても、多くの人が生きがいを持って働けるように、新しい仕事を作り出し、自力で矍鑠(かくしゃく)と生きていける人が増えれば、老健施設の増設や介護人数の確保など、考える必要もなくなります。
このあたりの、超高齢化を迎える日本の医療の在り方について、お二人のご意見を聞いてみたいと思います。

大野
生涯現役で、心身ともに矍鑠(かくしゃく)として生き切る人ばかりになったら、本当に素敵ですね!
院長が、高齢社会の課題解決に向けた、社会的貢献に使命感を持っておられることを誇らしく思いますし、ここでも僕自身が一助となりたいと思います。

守山
そうですね。医療は、「人生プロジェクト」をお支えするためのスパイスであり、医師はそのさじ加減を絶妙に調節するのが本来の役割なのだと思います。
隠し味として、メインである患者様、ご家族の人生が一層味わい深くなるような、そんなスパイスです。そして、医師のさじ加減によって、人生に大きな影響を与えるものですから、精進を重ねて、一人でも多くの患者様の幸福に貢献することで、高齢社会を明るく照らしていきたいと思います。
木村
今日は有り難うございました。
当クリニックで、熱く燃えている3人の医師が、患者様に真にハッピーになって頂くために、日々、利他の思いで診療を行っていることを、皆さまにお伝えできれば幸いです。
これからも、より一層、皆さまの心身を癒すHappy Makersとして、貢献させて頂きたいと考えております。(了)
PAGE TOP
【TEL】044-981-6617 【診療時間】月火木金8:45~12:00 14:00~18:00 土8:30~12:00 【休診日】水曜・日曜・祝日
  • 医療法人 きむら内科クリニック
  • 〒215-0025
    神奈川県川崎市麻生区五力田2-14-6
  • ●小田急線 「五月台」駅より徒歩4分
    ●敷地内に駐車場あり(9台)
  • 【TEL】
    044-981-6617
  • 【診療時間】
    月火木金8:45~12:00 14:00~18:00
    土8:30~12:00
  • 【休診日】
    水曜・日曜・祝日
Copyright (C) 医療法人 きむら内科クリニック. All Right Reserved.